本記事では、全3回に分けて、最速で生成AIを使ってインスタグラムマーケティングプロジェクトを立ち上げる手法について説明します。使用する生成AIはChatGPTを想定しています。
特に、今回は生成AIを使いながらどのようにコンセプト(誰に何を)を策定するのか、その過程について説明します。
0.なぜコンセプトが必要か
プロダクトオーナー(ここでは、運用者)にとって、コンセプトは憲法、北極星、方向性を明確にするものです。
コンセプトを決めることによって①メッセージ性②差別化ポイント③ターゲット④組織であれば意思統一etcに関して、一貫性が担保され、安定したアカウント運用につながります。そのため、初めにコンセプトを決めることが大切です。
1.現状分析(仮コンセプトの策定)
を明確にし、仮のコンセプトを決定します。
ご自身の経歴から強み、弱みを抽出するのもよいかもしれません。
例として、本アカウントでは、
といったコンセプトを設定しています。
現状分析に関しては、GPTを利用するもよし、過去の経歴を棚卸して強みと弱みを入れるのがおすすめです。機会と脅威はGPTに出力させます。
より現状分析をするのであれば、性格分析に波及しますが今回は経歴の強みを生かしたアカウント設計とするため、割愛します。
2.セグメンテーション
市場を細分化し、ターゲットとする顧客層を特定します。
BtoBにおいては、①業種②規模③課題④担当工程によって分類するとセグメントを決めやすいです。
一般的なジオ、デモ、サイコと言われる分類も実施することでなお解像度が上がります。
競合調査
競合他社のアカウントや戦略を分析し、自社の差別化ポイントを見つけます。
決めたセグメントの中で、競合含め顧客に求められている競争要因は何なのかを考えます。10個出れば十分ですが、最低5つは考えましょう。これも、ChatGPTに聞くとほどよい回答が得られます。下記はプロンプトの例です。
回答としては、下記のようになりました。
ここで得た、競争要因を基にブラッシュアップし、必要であるもの必要でない者を取捨選択します。そして、定量的に競合との相対的な立ち位置(ポジション)を確認し、どこで差別化するかを考えます。
ペルソナ設計
理想的な顧客像を具体的に設定し、コンテンツ制作の指針とします。
ペルソナの決定には、生成AIを使うことが最速です。
例として、Soup Stock Tokyoを挙げましょう。「秋野つゆ」というペルソナが設定され、その内容は、以下の通りです。